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PROJECT STORY

分解洗浄型 迅速流体継手
「サニタリーカプラ」

新しい業界への挑戦

迅速流体継手「カプラ」は幅広い産業で使用されています。しかし、これまで「カプラ」に衛生的な機能を求めるお客様、例えば「食品業界」に向けて提案できる製品はありませんでした。サニタリーカプラはそのような衛生的な機能を求められる現場に提案できる製品として開発されました。

新規構造に苦慮

開発を始めるにあたり「容易に分解洗浄できること」を主眼に検討を開始しました。カプラはボールでロッ クする構造が主流であり、分解も難しく、分解できたとしてもボールがバラバラに散ってしまいます。これでは 異物混入につながってしまいます。
新規構造の検討のため2週間ほどはCADを使わず紙にスケッチする日々が続きました。複数生まれたアイデア の中から1案を試作しましたが、接続は上手くいくものの分離がイマイチな結果に。次の試作は曲げ加工したロッ ク部品を回転して外す構造を板材と線材の2タイプ作りました。しかし、微圧状態でソケットとプラグを回転すると 外れるという大きな欠点を発見。あえなくお蔵入りとなりました。
振り出しに戻り考え直す中、部長と初期のスケッチを見ていたところ、問題を解決できそうな構造を見つけ 、ブラッシュアップした構造がサニタリーカプラの原型となりました。

展示会での評判

サンプルを準備し、初出展となる食品機械工業展に参加しました。我々のブースの隣にはタマネギ加工機会社が…。臭いに悩み、涙目になりながら商品説明を行う苦行となってしまいました。
製品については、来場者の前で接続・分離をして見せると「おぉっ、すごい!」との声が聞こえ、「使ってみたい」と言ってくれる方や、「重い」、「キャップが欲しい」など多くのアドバイスをいただくことができました。翌年以降も改良した製品を携え出展しましたが、数多くの来場者に驚きを提供できました。

開発の苦労

設計で一番苦労した点は、ロックプレートに取り付くクリップと呼ばれる線材の構造です。この部分は展示会やモニターユーザーの指摘などもあり、何度も変更しました。工具無しで脱着可能であること、洗浄性に優れること、ロックプレートから外れて異物混入につながらないことが求められました。この要求に答えるために企画グループ内で何度も打合せを重ね、3Dプリンターで試作品を作り、操作性を確認して、また議論を繰り返す日々が続きました。開発完了の期限が近づく中、焦燥感に苦しみながら生み出した試作品がスムーズに動いた時は、達成感よりも安堵感を強く感じました。
雑菌の繁殖を起こさないように、カプラの内部の表面を滑らかに仕上げることにも苦労しました。幸運にも我々が出展した食品機械工業展に来場していた食品・医薬品を専門とするプラント製造会社の社長から声をかけていただき、問題解決に至りました。今思えばこの出会いがターニングポイントだったと感じています。

最後に
ユーザーの声を聞く場を設けてくれた営業部門、発売に際して動画やパンフレット製作に協力してくれたマーケティング部門とデザイン部門、そして新規設備導入に尽力してくれた工場の皆さん、認定試験を担当した品質保証部門、他にも多くの関係者の協力なしには発売にたどり着けなかったと感謝しています。こうした経験から、サニタリーカプラは全社一丸となって作り上げた製品だと今までの製品の中で一番感じています。
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