日東工器株式会社

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2002年12月03日

燃料電池車用水素充てん継手 日東工器が日本で初めて開発

日東工器(社長 高田素行)は、省エネ・クリーンエネルギーなどの点から次世代自動車の本命として実用化が急がれている燃料電池車に、水素を供給・充てんする継手を開発しました。

 

img021203.jpg(右が充てん用ノズル、左が車両用レセプタクル)

 

ワンタッチ着脱式流体配管継手「カプラ」(商品名)のトップメーカーとして、その長年の経験と豊富な技術実績・ノウハウをもとに開発研究を進めてきたもので、開発機種については機構面などで国内外に特許申請済。
燃料電池車はトヨタ自動車、本田技研工業が国土交通省の大臣認定を取得し、12月2日、霞ヶ関の中央官庁にリース販売。年明けには一般企業にも販売されるなど、いよいよ公道走行の実証試験に入ります。
こうした普及への音頭をとっている経済産業省の方針と、自動車メーカー、水素ステーション設備メーカー、水素ガスメーカーなどユーザーの動きに合わせて、日東工器は今回、国産初の水素充てん継手の実用機を完成、本格受注活動も開始しました。
この前段として、初めて本年(02年)2月に大阪と高松に、7月には鶴見(横浜)と全国3カ所に設置された水素供給ステーションには、いずれも日東工器の充てん継手実用機が採用されており、このことから国内で初開発が実証されています。
この水素充てん継手は、自動車1台1台に搭載されるレセプタクル(プラグ)と、水素ステーションで充てんホースに取り付ける注入ノズル(ソケット)で構成。
今回は25Mpaと35MPaの最高圧力で使用される2タイプを用意。本体仕様はいずれも幅80mm×奥行き165mm×高さ100mm、重量3kgとなっています。本体主要材質はステンレスで機械加工によって製作。将来の70MPa対応まで視野に入れた専用の試験設備も当社のカプラ専門工場である栃木日東工器株式会社に設置しています。
特徴は(1)充てん・注入ノズルと車両側レセプタクルとの接続は、作業性の高いワンタッチ方式(2)25MPaと35MPaの誤接続を防止する特殊機構を導入(3)充てん中の安全を確保するため、セーフティロック機能と独自のバルブ機構を内蔵(4)充てん終了後、接続部離脱時の安全確保のため脱ガス機構および脱ガス用ホース取り付け口を採用している―など。
今後、燃料電池車の水素は、走行距離を伸ばす大量充てんのため、将来は70MPaへと一層の高圧化が不可欠とされています。このため、日東工器は70MPa仕様機種の商品化についても開発メドをつけています。
充てん継手の受注活動は当面、国内を中心に足場を固め、引き続いて海外からの引合いにも対応していく方針です。
燃料電池車の普及に関しては、経済産業省が2010年度 約5万台、2020年度には約500万台の導入目標をたてており、これに伴って水素供給ステーションなどインフラ整備も急務といわれています。

 

以上