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2002年09月30日

「圧電ポンプ」に進出 三菱化学グループ企業から事業買収

日東工器は、三菱化学グループ企業である極光株式会社(神奈川県小田原市成田1060、社長 青木孝之氏)から圧電ポンプ事業を買収。その独自製品である「バイモルポンプ」(商品名)の拡販活動を10月1日から子会社のメドー産業(東京都品川区東五反田 1-11-15、社長=高田素行 日東工器社長兼務)で開始します。

 

img020930.jpg「バイモルポンプ」(写真)は、圧電バイモルフ振動子の屈伸・屈曲作動を直接、ポンプ作動の駆動源として利用した極めてシンプル、ユニークな構造をもち、流量毎分30~550cc、吐出圧力20~40kPaといった領域で他のポンプのようなモーターや軸が不要の画期的な原理を活用しています。このため、小型・軽量、脈動が少なく流量調節も容易、消費電力が少ない、低作動音、長寿命などの特徴があり、さらに液体の自吸性をもっているため、空気・液体兼用ポンプとして各種機械・装置の組込み用に幅広い用途があります。
日東工器は従来から主力事業の一つとしてリニア駆動ポンプ事業を手がけ、子会社のメドー産業を主体に浄化槽ブロワや科学機器、医療・健康機器、自販機などのエア源・バキューム源として拡販。その販売活動の一環として超小型用途に極光製の「バイモルポンプ」を仕入れ販売してきた経緯があります。
極光株式会社は三菱化学の系列である化成オプトニクス株式会社(神奈川県小田原市成田1060)の子会社として平成11年4月に設立され、放射線関連と圧電セラミックスの2事業を推進してきましたが、今後、放射線用関連用品を中心に事業展開していく方針から「圧電ポンプ」事業(特許18件含む)を営業譲渡 することになったものです。
日東工器は「リニア駆動ポンプ」事業の中で、同じ様な機能・特徴をもつ小型機種の「バイモルポンプ」シリーズを加えることによってユーザーニーズに沿った品揃え拡充ができるメリットがあり、その製品・技術的なシナジー効果によって両製品の一層の拡販を期待。生産は子会社の栃木日東工器で行ないます。今後の 販売先は日本国内だけでなく、未開拓のアメリカ市場にも注力する計画です。「バイモルポンプ」事業を加えることによって、メドー産業の2003年3月期の年商額は5千万円増加。日東工器の連結2003年3月期売上げ寄与額も5千万円(半期分)が見込まれています。
なお、極光からの「圧電ポンプ」譲受金額は、事業精査中のため未定です。

 

「バイモルポンプ」について

〔特徴〕

(1)小型・軽量

(2)制御性に優れ吐出量調節が容易

(3)脈動が少ない

(4)構成部品数が少なく各種薬品対策が容易

(5)低電磁ノイズ、低作動音、低消費電力

(6)自吸性があり、液ガス混入でも吸入排出

(7)長寿命――など。

 

〔製品種類〕

適用流体、流量、吐出圧力、自吸力などによって普及タイプから特殊タイプまで9機種

 

〔共通仕様〕

使用温度範囲 5℃~50℃

使用湿度範囲 35%~85%

使用電源 AC100V

使用電流値 0.0034~0.026A

 

〔主な用途〕

▼気体ポンプとして

監視カメラのケース加圧用途、プリンターのインクだれ防止ポンプ、プロジェクター光源の冷却、ガス検知器

   ガス分析装置、オゾン発生器、血液分析器、ガスサンプリングポンプ――など。

▼液体ポンプとして

・薬液供給(医療分析)、食品洗浄機の洗浄液供給、コインランドリーの洗剤供給

燃料電池用エタノールポンプ(パソコン用燃料電池)、地下電話ケーブル接続部の結露した水の排水ポンプ、液体サンプリングポンプ、医療用分析器、理化学分析器――など。

 

以上